2009年にウミット・ベナンが自身のブランドをスタート。
ウミット ベナンはイタリアのファッションブランド。
大胆かつ創造的なクリエイションが特徴であるが、創業者のベナンは、「表現の自由」にこだわりを持ち、個人的に関心を持つ問題をテーマに取り上げている。
創業者のデザイナーはウミット・ベナン。1980年、トルコ人の両親のもと、ドイツのシュトゥットガルトで誕生。2歳の時にイスタンブールへ移り、15歳まで過ごした。学校に通いながら、家業のテキスタイルカンパニーでも働き、ファッション業界に関することは父から教わった。若い時は映画の製作を志していたという。
ルガーノ(スイス)の高校を卒業後、18歳でボストンに行き、ボストン大学にてマーケティングとPRについて学ぶ。彼の国際的で多文化なキャラクターがはそこではっきりと表れ始めた。アメリカ在住中にファッションデザイナーになることを決心し、夏の間はミラノへドローイングのレッスンを受けに行っていた。
学位を取得後、ウミットはミラノへ移り、インスティテュート・マランゴーニのファッションの修士コースへと進む。その2年後、ロンドンのセントマーチンズのスタイリングコースへ転向する。また、テキスタイルのテクニックに関しては、イスタンブールにいる父のもとで全てを学んだ。
24歳の時、ウミットはアメリカに戻り、パーソンズでパターンメイキングを学んだ後、複数のブランドとコラボレーションをしている。
そして2006年、ウミットはミラノへと戻る。2009年に自身の名を冠して発表したブランド「ウミット ベナン(Umit Benan)」を立ち上げ、セカンドコレクションが、アルタ・ローマ主催、ピッティ・イマジネ、L'Uomo Vogue協賛による新人発掘コンテスト「Who’s on Next」の第一回コンペティションで1位となった。
2011年、ベナンはトラサルディとコラボレーションすることとなり、メンズ、レディスコレクションのファッションコンサルタントに就任した。そのファーストコレクションから世界中のセレクトショップやファッショニスタから称賛され、話題となった。
2019年、イタリアのサルトリアの伝統をベナンのデザインで解釈した新ライン「B+」をスタート。メンズ&ウィメンズ向けでジェンダーレス、シーズンレスで展開。