ケンジイケダは、バッグを中心としたブランド。2003年、Kenji IKEDAが設立した。2013年を持って、ブランドの活動は終了した可能性が高い。
日本のバッグブランドを中心としたアクセサリーブランド。レザーをツイストさせるテクニックである、「パルス」を用いたバッグがブランドのシグニチャーとなっている。
日本でラグジュアリーなイメージ、高品質なバッグをデザインする数少ないブランドの一つで、しばしば日本の工芸とヨーロッパの伝統を組み合わせたものに、モードの要素を織り込んだバッグと表現される。
デザイナーのKenji IKEDAは1974年、大阪生まれ。爬虫類等を専門にした高級ハンドバックメーカー、池田工芸を経営する家系に生まれハイクオリティーな物作りに触れながら育った。皮革製品の職人的な技術が受け継がれたケンジイケダのバッグはこの池田工芸で作られている。14歳で単身イギリスに渡る。ミドルセックス大学アクセサリーデザイン学部卒業。メゾンの皮革製品部門にて、アシスタントデザイナーとして経験を積む。
29歳で日本に帰国するまでの間、イギリス~スペイン~イギリス~フランス(イギリス14年)とヨーロッパを転々とし、帰国する前までの間はパリで暮らした。
2003年、自身の名を冠したブランド、ケンジイケダを設立。2003年秋冬コレクションでパリ・プルミエールクラスにてデビューを飾り多くの賞賛を受けた。この時、ハイクオリティー&ハイセンスを基に、優美でありながら独創的なクリエーションを追求した「パルス」と呼ばれるツイストしたパッチワークが特徴のコレクションを発表。
2005年成る夏シーズンより、KENJIIKEDAのアイデンティティーを受けついだデフュージョンライン、KENKENKEN(ケンケンケン)をスタート。日常を主体にデザインしKENJIIKEDAに通ずるエレガンスを提案している。
2006年、活躍が評価され社会、文化、業界に多大な影響を与え今後が期待される人を選出する、社団法人日本メンズファッション協会主催の「BEST DEBUTANT OF THE YEAR」のファッション部門で、アクセサリーデザイナーとして初めて受賞した。
2008年春夏コレクションより、KENJIIKEDA MEN'S COLLECTIONをパリ・トラノイ(合同展示会)でスタートした。
2012年、新しいライフスタイルを提案するエレクトロニクスブランド「アマダナ(amadana)」とのコラボレーションで「ケンジ アマダナ(KENJI AMADANA)」をスタート。バッグ内側のUSBボックスに接続するとスマートフォン約2.5台分の充電ができるバッグ「BAGTTERY」を発表。
日本では、伊勢丹、インターナショナルギャラリービームス、エストネーションなどで取扱がある。
2013年をもって、ブランドの活動は終了した可能性が高い。