1878年、ジョン・ジョセフとサミュエル・フレデリック・コノリーの兄弟によってイギリスで創業。
コノリー(CONNOLLY)は、乗馬用の鞍造りからスタートしたライフスタイルレザーブランド。コノリーレザーは、独特の鞣しによって実現された品格と耐久性を兼ね備えたレザーを展開している。
1878年に創業後、乗馬用の鞍造りからスタート。人々の交通手段が馬車から車へ移り変わりだした時代、1902年には、エドワード7世から依頼された戴冠式に使うコーイの内装を製作したのをきっかけに自動車業界に本格進出。英国王室御用達のレザーブランドとして知られるようになった。
1904年、パリのサロンをきっかけにロールス・ロイスの内装に関わる。その後ベントレー、アストンマーティン、ジャガー、ダイムラー、ランドローバー、マクラーレンなどの英国高級車に品格と耐久性を兼ね備えた革のシートを提供。英国車以外では、フェラーリ 、マセラッティ、アルファロメオなどに提供している。
その後、自動車業界にとどまらず、インテリアデザインの分野に進出。ドイツの著名な建築家であるミス・ファン・デル・ローエの椅子、英国国会議事堂の議席、 大英図書館の机、イームズのリラックスチェア、コンコルド のシート、英国の豪華客船「クイーンエリザベス2世号」の製作にも関わる。第2次世界大戦で使用されたスーパーマリン・スピットファイアでも使用された。
1995年、高級車で培ってきたノウハウを活かし、クラシックカーのインテリアシートだけではなく、ヘルメットやゴーグルなどモータースポーツ用品やレザーグッズを開発し、新たな小売ビジネスをスタート。ロンドンのベルグレイビアにブティックをオープン(現在は閉店)。
さらに1990年代には、トラベルグッズ、ビジネスバッグ、財布、インテリア、コートやセーターといったウエアまで幅広いラグジュアリーなレザーアイテムの製作をスタートし、ライフスタイルブランドへと進化。
2000年、現オーナー、イザベル・エッティギィの夫、ジョン・エッティギィによって(ジョセフ社の創業者)コノリー社創業家より営業権を取得。ビジネスを拡大すべく、ロンドンのコンデュイストリートにブティックを移転した。ジョン・エッティギィのディレクションによりクロージングを手掛けるようになる。
2010年、ジョン・エッティギィの逝去により、コンデュイストリートのブティック閉店。
2016年10月、夫の後を引き継ぎ、イザベル・エッティギィがオーナーに就任。ロンドン ・クリフォードストリートに、由緒あるにあり、由緒あるジョージアン様式で建築されたブティックをオープン。伝統と実績を活かし、スポーツカーのインテリア分野へも再び進出する。
2017年、1947年に設立されたフェラーリ社創立70周年記念モデル(5モデルをベースに1台1台、全てデザインが異なる特別仕様の350台を製作)が多くの話題と注目を集める。