1854年、オランダ・アムステルダムで創業。
ロイヤル・アッシャー(ROYAL ASSCHER)は、オランダ・アムステルダム発のダイヤモンドジュエラー。世界で唯一「ロイヤル」の称号を持つジュエラーとして知られている。
人気のブライダルコレクションを始め、ハイジュエリー、ファッションジュエリーなどを展開。
現在、世界中で流通しているメジャーなダイヤモンドのカットである、トリリアント・カットとアッシャー・カットは、どちらもロイヤル・アッシャー社が開発したもの。さらに2000年、アッシャー・ファミリーのエドワードとジュープが、初代アッシャー・カットの改良し、ブランド名を配したカット方法「ロイヤル・アッシャー・カット」を生み出す。合計74面のファセットからなる「ロイヤル・アッシャー・カット」は、上品で透明感のある輝きに加え、戻ってくる光の総量をさらに助長し強い輝きと精緻な光の美しさを与える。
一般的にダイヤモンドは、カット方法によって「白く輝く光」と「虹色に輝く光」どちらかの光を放つといわれる。ロイヤル・アッシャーは、ヨーロッパで伝統的に好まれてきた「白く輝く光」に着目。純白のウェディングドレスと相性のよいダイヤモンドを追求している。
"透明性が高く超微細な内包物が含まれていないこと"、"ダイヤモンドの結晶にゆがみがなく八面体の形であること"、"ダイヤモンドのくすみをもたらすグレイみ・ブラウンみがないこと"、"白く濁った輝きの要因となる強い蛍光性がないこと"と細かい条件を網羅した、選び抜かれた良質な原石を使用。
「ラフマテリアル(原石選び)」、「ブリリアンス(輝き)」、「シンメトリー(対称性)」、「ポリッシュ(磨き)」の4つのコンセプトにおいて、高みを目指すことで、世界中で愛されるダイヤモンドのプロダクトをデザインしている。
ブランドの設立は1854年。オランダ・アムステルダムにて誕生した。ダイヤモンドカットの開発など、歴史に残る偉業に携わる。
1980年、オランダ王室から「ロイヤル」の称号を与えられる。オランダでは 1業種に1社ずつ、その業界を代表する会社にしか「ロイヤル」の称号は与えられないため、とても格式高いジュエラーとして認知されるようになる。
「ロイヤル・アッシャー」の名が大きく取り上げられたのは、当時世界最大のダイヤモンド原石と呼ばれた「エクセルシオー」が発見された頃。内部に気泡や亀裂を含んだ「エクセルシオー」をカットするには高度なテクニックが必要とされていたが、1903年、ジョセフ・アッシャーと兄弟のアブラハムが、経験と豊富な知識のもと、997ctもの「エクセルシオー」を13ctから68ctまで重さの異なる10個のダイヤモンドに分けてカッティングにすることに成功。
1905年、南アフリカで世界最大のダイヤモンド原石「カリナン(3,106ct)」が発見される。当時、世界一のカット職人と呼ばれていた「ロイヤル・アッシャー」のジョセフ・アッシャーがカットを担当。見事成功し、取り出した9個の大きなダイヤモンドと複数の小さなダイヤモンドを英国王室へと献上した。この頃、ジョセフ・アッシャーは“世界一のカット職人”と呼ばれる存在にまで成長する。
1958年、カリナンのカットから約50年後、献上した「カリナンIII世(94.40ct)」「カリナンIV世(63.60ct)」を飾った「グラニーズ・チップス」と呼ばれるブローチを身について、エリザベスII世女王陛下が「ロイヤル・アッシャー」を訪問。カットに携わったアッシャー兄弟のうち、存命だったルイス・アッシャーと 対面する。
2011年、オランダ王室から「ロイヤル」の称号を再び授与される。
2017年11月、「ロイヤル・アッシャー・ダイヤモンド」銀座本店をオープン。