ピエール・コルテが、1990年、フランスにて「コルテ」を創業。
コルテ(CORTHAY)はフランスのシューズブランド。
ピエール・コルテ(Pierre Corthay)は幼い頃から皮の小物作りに熱中していたという。靴の専門教育を受けた後、ジョンロブ、ベルルッティなどで経験を積み、独立。1990年、フランスのパリにて、高級オーダーメイドの靴ブランド「コルテ」創業。
紳士靴のブランドの中でも、最もアーティスティックで、デザイナー色の強い部類に入るブランドで、しばしば芸術的と形容される。それがオーベルシー、ジェイエムウエストンなど歴史を持つブランドが数ある中で、新鋭のコルテが高い評価を得て、成長した要因となっている。ベースにあるのはイギリスの伝統的な手法でクラシカルな要素ももちろん含まれる。
独創的なカッティングから生み出されるデザイン性に定評があり、高貴なデザインは多くの人々を魅了する。べベルドウエスト製法によりアーチ型の美しいシルエットがもたらされる。また、サイドエッジの先端にあるベクデーグル(鷲のくちばし)と名づけられた、曲線の美しいトウも特徴的。さらに最後の色の仕上げで、艶があり、エレガントな風合いを出す。もちろん、ラスト(木型)、アッパー・レザーの取り扱い、縁まわりのパイピングなど、技術も高い。
ピエール・コルテは靴作りに関して、次のようにコメントしている「一足の靴を作ることは、たくさんの違ったセンシビリティを必要とします。なぜなら、デッサンし、シェイプを作り、ラインを形成し、固い素材である木と柔らかい素材である革を使い…とても多くの事に携わるからです。さらに一人一人異なる感性を持たれるお客様にとって最適な一足に仕上げなければなりません。」(HPより)
2001年、自社生産による既製靴(プレタポルテ)ラインの「コルテ」を発表。以後、オーダーメイドに加え、プレタポルテも発表されている。2004年、東京の南青山に店舗がオープン。その後、大阪、福岡にも店舗をオープン。2006年にはヨウジヤマモトとのコラボレーションで、「Pierre Corthay for YOHJI YAMAMOTO」を発表。その他、過去にはクリスチャン ディオール(現在のディオール オム)などのコレクションでも使用されたこともある。
2007年、パリの老舗アルニスがコルテに別注する形で、コラボレーションライン「ダービー」を展開、アルニスのショップで販売している。
コルテの紳士靴の価格帯はだいたい15万~20万程度。