2016年秋冬シーズン、ブランド名をブラダリック・オーマエから「サガン・ヴィエンナ(SAGAN VIENNA)」に変更。
サガン・ヴィエンナ(SAGAN VIENNA)は、オーストリア・ウィーン発のバッグブランド。「ニットウェアー・レザーバック」を中心に展開している。前身はブラダリック・オーマエ(BRADARIC OHMAE)。
ブランドコンセプトは「異なるカルチャーやエスニック、オリジンな要素からインスピレーションを得た、アーバンなスタイルを好む人のためのブランド」。
デザインは、異なる素材を複合的に使用し、文化や個性を表現。デザイナーは、クロアチア・日本それぞれの国の文化で育っており、8つの国々と国境を持っているオーストリアで創作活動を行うことは、文化の混ざり合うプロセスの重要なポイントとして考えている。この考えは、「混ざり合い=編み」を用いて表現されている。
レザー、ニットや金具などの付属品は、イタリア製の厳選されたものを使用しており、生産はオーストリア・セルビアで熟練の職人が行っている。また、ウィーンの伝統的な素材として国民に長く親しまれいる、ウィーナーゲフレヒト(籐の編み)が一部の定番アイテムに用いられている。
ブランド名の由来はいくつかあり、
1、「悲しみよこんにちは」の作者でフランス人作家のフランソワーズ・サガンの「SAGAN」。
2、デザイナーのひとり大前太郎の母国、日本語で「左岸(サガン)」にちなんだ、パリの街の中心を流れるセーヌ川を挟んだ南側。エッフェル塔、ソルボンヌ大学など周辺には歴史的建造物が立ち並び、昔から哲学者や芸術家などが多く集まるクリエイティブな雰囲気漂う地域。
3、ターニャ・ブラダリックの母国語のクロアチア語/スラビックの「SAGAN」。「賢さ」を表す言葉で、男女を問わず子供の名前によく用いられる。
それぞれの意味合いを持つSAGANという言葉に、自分たちの存在を重ね合わせて名付けた。
ブランドの創始者はクロアチア出身のターニャ ブラダリッチ(Tanja Bradaric)と日本出身の大前 太郎(Taro Ohmae)である。ターニャはウィーン応用美術大学卒業後、ラフシモンズ、ヴェロニクブランキーノの下で学ぶ。バレンシアガ(BALENCIAGA)・ クロエ(Chloé)・ クリスチャン ワイナンツ(christian wijnants)・プンタセタで経験を積んだ後、2012年にブランドを設立する。大前は文化服装学院を卒業後、2007年に渡英。ウィーン応用美術大学卒業。ヴェロニクブランキーノ、ベルンハルトウィルヘルムの下で学ぶ。ウェンディ&ジム(WENDY&JIM)・バレンシアガ(BALENCIAGA)・ラディッチ&モルガー・クロエ(Chloé)で経験を積んだ後、ターニャとブランド設立。
2016年秋冬より、サガン・ヴィエンナ(SAGAN VIENNA)にブランド名を改名。