2013-14年秋冬シーズンより「サヴィー」スタート。現在ブランド活動を休止している可能性が高い。
サヴィー(salvy;)は2013年に設立されたドメスティックブランド。
国内外のインターナショナルブランドで経験を積んだデザイナーと、様々なブランドの生産を行う国内の大手工場がチームとなり日本の技術力を背景とした、高品質なプロダクトを提案している。巧みなパターン構成による立体感のあるシルエットや、独自の生地や縫製仕様を用いたクリーンかつオリジナリティ溢れるアイテムを展開。
コンセプトは、伝統的な技術や文化を根底とした、日本人だからこそ表現出来ることの追求。単に細かなディテールの追求のみならず、いま求められている空気感を探求し、創造している。
ブランド名の由来は、フランス語のsalon(名士の社交的集会・洒落た店)と英語のsavvy(経験に裏打ちされた・精通している)からなる造語。
デザイナーの郷 裕一(Hirokazu Goh)は、高校卒業後、国内の服飾専門学校にて服作りを学ぶ。卒業後は三宅デザイン事務所にて業務に従事。在職中に神戸ファッションコンテストにてグランプリを受賞。
その後、退社し渡英。インステュートマランゴーニ・マスターコースにて学ぶ傍ら、課外活動として、独自に革製品に特化したコレクションを作り始める。
その作品がイギリスのバックブランド『ジャスエムビー(JAS M.B.)』ディレクター、ジャスセンビの目に留まり、コラボレーションブランド『GOHjas』としてParis collection(TRANOI MEN ,WOMEN EXHIBITION )にてコレクションを発表。その後、契約期間満了に伴いブランドを休止。
日本に帰ってからは、某コレクションブランドにてデザイン業務に携わる。2010年より衣服だけに捕われない新しいデザイン・プロダクトの提供を目的としたクリエイティブスタジオGOLDEN KING BROTHERSを発足。2013年にサヴィーデザイナーに就任する。
2017年秋冬コレクションをもって、郷裕一が退任。2018年春夏からは、新デザイナー・牧大輔がデザインを担当している。
牧は服飾専門学校卒業後、セレクトショップにて販売、バイヤーを経験した後、コレクションブランドにてマーチャンダイザーを歴任。2010年からはフリーランスとして独立し、2013年にのsalvy;立ち上げ時はディレクターに就任した。
牧がデザイナーとしてデビューする2018年春夏コレクションは、イギリスやアメリカのヴィンテージのミリタリーウエアやスポーツウェアをベースに、機能性やデザイン性を加えた装いを提案。割繊糸を用い撥水機能を持たせたタフタやラスター加工した高密度ツイル、超希少品種スビンコットンの天竺など、上質な素材を用いている。