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Paul Poiret

ポール ポワレ

ブランドのはじまり

1903年、ポール ポワレがメゾンを設立。

ポール ポワレについて

20年代初頭に活躍したファッションの王様、「脱コルセットの」で女性解放者と称されるデザイナー。

ポール ポワレ、1879年にパリに生まれる(-1944年死去)。一時期、傘屋につとめた後、ジャック ドゥーセ(Jacques Doucet)のメゾンを経て、1901年からオートクチュールの創始者であるウォルトのメゾンに入る。ウォルトのメゾンではファッション観の問題で苦悩したと言われている。

1903年、自身のメゾン、「ポール ポワレ:Paul Poiret」を設立。1906年、ハイ・ウェストのドレス「ローラ・モンテス」を発表、これまで女性のウェストを締めつけてきたコルセットを追放した。これはファッション史上最も画期的な発表の一つと言われている。

1911年には、動きやすさを追求してデザインした「キュロット・スカート」を発表。その他、ランプシェード型のチュニック、ホップル・スカートなどファッション業界に次々と革命をもたらした。

ポール ポワレはビジネス的な要素に長けていた、これを言い換えるとファッションの普及、近代化といったキーワードが当てはまるでのあるが、それは通常よりも安い値段で取り扱うことで、より多くの人が買うことができるシステムを作りを試みたのである。(世界一高級なウォルトのメゾンにおいても、より広い層を対象にした表品展開を訴え、これがウォルトのメゾンでの対立の原因となった、ちなみに「安い値段」でと言っても現代の安いとは訳が違うのは言うまでもない)その他、エルザ スキャパレリの才能を見出したのもポワレと言われている。

インド、中東、中国、東ヨーロッパの服飾の要素、西洋絵画、古典ファッションまでを取り入れたデザインを展開した。「孔子コート」、裾広がりのチュニック「ソルベ」などがその代表です。イラストレーターなどとのコラボレーションも行っている。70年代のケンゾー、今でこそ、ジョン ガリアーノやアレキサンダー・マックイーンがエスニックなど世界中の文化的な要素を取り入れたファッションを展開しているが、ポワレは表現の方法の違いはあれ、既に1910年前後に行っていた。

クチュールのメゾンでは初めての香水「ロジーヌ(Rosine)を発表。1911年、パリクチュール組合 Chambre Syndicale de la Couture Parisienne(サンジカ)を設立。

その後、工芸学校の創設し、ベルリン、モスクワなどのヨーロッパ主要都市をまわってドレスの展示会、アメリカへのモードの普及に尽力。しかし第1次世界大戦の後、シャネルら新鋭デザイナーの流れに乗り遅れ、メゾンは衰退、20年代の後半にメゾンは幕を下ろした。

1944年、パリにて死去。HAUTEのヴィンチェンツォ・デ・コティ、バレンシアガなど数多くのデザイナーに影響を与え、尊敬される、ファッション界では偉大な存在。

2007年、ポール ポワレの回顧展「ポワレ:ザ・キング・オブ・ファッション(Poiret: The King Of Fashion)」が、バレンシアガのサポートのもとメトロポリタン美術館のコスチューム・インスティテュート(Costume Institute)で開催される。

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